2011年02月16日

サイトスペシフィックアートについて

芸術を勉強すると、いろいろ用語が出てきてうっとうしい。
なんで名前ってつけたがるのかな?

いちど、哲学の授業のときに「定義づけの欲求について」というレポートを書いたが、ほんとうによく思う。
パブリックアートだの、ホワイトキューブだの、ランドアートだの、ランドスケープだのだのだの…

長いし、境界線微妙だし。

その境界線についてなんだかんだ論争する暇があったら制作しろ!と思う。

芸術学は、よくわかりません。
ふーん。で?って感じだよ。
作りたいものをつくればいいよ。

でも、授業として、新しい可能性を引き出すきっかけとして、こんな作品、制作観念があるんですよーんって提示したり、実際に「では、その場でしか作れないものを作ってみましょう。」というのは大いに有りだと思う。

無理やり感性を広げると言うか。専門学習ならではの発想だよね。

もしかしてそのために一度定義づけしているのかな?
枠組みを作ったほうが説明したり観賞したりしやすいから?

わからんなあ。誰か教えてくれ。


とにかく、最近知った長い名前のアートといえば、サイトスペシフィックアートですね。
エンバイロンメンタルアートにも匹敵するね。

これは、「その場所でなければできないこと、その場所だからできること(イイコトバ!)」を作品化する、作品と展示環境が結びついたアートというわけなんですが。

けっこう好きなんですよね~
おもしろいんですよ。

その環境、場所がどれだけ特有性を持っているかが鍵ってところがいい。

ペーソスに走りがちだけれど、純粋に作品とその場所がよりよく見える、影響を与えあって良さが引き立つような作品がいいですよね。いや、私はそう思います。

確かに、ニュートラルな展示場(ホワイトキューブ)に作品を飾るより、その作品に合った場所に置くほうが「味」が出そうですよね。

あれ?でも、場所あっての作品制作が大事なのかな?
「こういう作品を作りたいけど、どこに置けば一番効果的かな?」って考えじゃ、サイトスペシ…にはならないのかな?
???

「こういう空間を作りたいから、この場所にこんな作品を作ろう」だったら、インスタレーションになるのかな?
いまある場所をいじらないで作品を置けばいいのかな?
???

じゃあ、場所も作品も作るのは?
場所と作品が一体化してるのは?
万人に受ければパブリックアート?

あー…
境界線の謎…

だからやっぱり、場所の特有性が重要なんだよね?
「ここ!」にピッタリの作品をつくればいいんだよね?
なにかメッセージ性を持つとより良いよね?
場所ありきの作品なんだよね?

???



Posted by ナニイ at 22:42│Comments(0)アートのこと
 
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